2013年12月18日水曜日

成功体験を積み上げていく事

ベッドサイドリハで行うリハビリでも

リハ室で行うリハビリでも大事なポイントは、




「今日もしっかりやれたね」


達成感を持ってもらう事です。


ベッドサイドリハでは、体動変化によるバイタルをチェックする事が優先です。
 
 
運動機能upはあまり意識しません。ただ、端座位になった時には、
 
その時の座位バランス(静的・外乱・動的)を表情をみながらチェックし、
 
足踏み・膝のばし・足首の動きができるのかをチェックして、
 
 
 
とにかく安静度が車いす乗車可能になっていれば、離床を先にすすめていきました。
 
 
ただ、ポジション変化や筋力チェック程度の足の動きでのバイタル変化は
 
 
動作ごとにチェックしていきます。
 
 
その時に、必ず血圧を知らせていく。
 
「今日もよくできていたね。明日はもう少しすすんでいけるね。」
 
 
確実にすすんでいるよと、伝えていく事で患者さんは自分の状態を意識する事ができます。
 
リハ室において、

例えば、階段昇降時であれば、
 

どんなに動きのいい方でも2足1段からのぼる方法は伝えています。
 
 
訓練室の階段は歩きやすく設定されており、
 
 
訓練室以上の環境が屋外ではある(段差がかなり高い等)ためです。
 
 
これも確実にできる方法をしっかりと伝えておく事で、
 
 
基本の動きを覚えておいて、損はないからです。
 
 

退院してから困らないように、できるとわかっていても、
 
 
 
丁寧に積み上げて訓練した方が安全かつ達成感をもちながらできるので、
 
 
 
 
自信をつくってあげられるのではないかと考えています。


2013年12月16日月曜日

触診するということ~学校では絶対経験できない事~

 学校では最近バイコンとか歩行観察がメインで指導されるので

実習にくると学生はどうしても頭だけで考えてしまう癖があって、

自分で勝手に結論づけてしまいます。





その典型が実習時代のぼくでした(笑)

自分自身がそうでした。

だからよく怒られました。

だからこそ、伝えたい事があります。

 

もっと患者さんから聞いてほしい。

もっと患者さんに触ってほしい。

 

という事です。

ぼくもまだまだできていないですが

切に思います。

 

聞いてくれたら、触ってくれたらそれだけでも

喜んでくれますよ。ああ。わたしをちゃんとみてくれてると安心感があります。

 

なにもなく、こちらの頭で考えた結論だけ言うと、
 
患者さんは「わかってくれてるのかしら?」と不安になります。
 
だから触診する、そりゃあ触り方が卓越していた方がいい。
 
でも、少なくとも触る事で安心と信頼でつながる仕事になる。
 
 
 
そういう仕事がいいなーって思ったら自然とそうなるんだとおもいます。
 
 
 
「触ればいいってもんじゃない。」
 
 
そんな意見もあります。

 

そこで、もう一つの考え方があります。

自分の視覚の結論を、触覚、手で触って確認、
 
そして相手から聞いて確信して治療できたらとても楽です。

お互いに迷いなく訓練できるとおもうんです。

 

自分の視診があってるのか、間違っているのか、

それは患者さんの体の反応が、表情と発言が

教えてくれると思ってます。

 
 

学生さんは僕たち臨床家よりもいっぱい勉強しているから

教える僕たちよりも賢いんです。

でもそれは机上場面というか、知識レベルなんです。

 

実践をしている僕らは最近の知識は少ないかも

しれない。だけど患者さんをよくする知恵を

構築しています。これは経験・体験した数が

圧倒的に違うからです。

だから疑問はぶつけてほしい。
 
なにがなっとくできないのか。
 
これはコミュニケーションをとらなければわからない。
 
 
決して教科書に依存せず、連携していく中で
 
たくさんの納得の中で気づいてほしい。
 
 
 
ぼくらは学生が成長するために実習指導しているんだから、
 
自分の考えだけに固執しないでほしいなと。
 
 
話し合ってお互いに知識と経験をぶつけあって、
 
いい知恵を生み出せたらぼくは嬉しいって思います。



http://www.hokouraku.com/onsenhizasupporter/

介助する側がつらいと介助される側はもっと辛い

 
 起き上がり動作一つとっても、学校の勉強で習っていますが、
臨床場面ではバルーンがあったり、点滴がついていたり、
さまざまなやりにくい状況があります。


 介助する際には必ず座った状況を想定して準備をする事。
例えば・・・・・
・端座位では要介助だから背臥位にて靴をはく事、
・右測へトランスするからルートは左側にまとめておく、
・車いすは右側に準備する、
・端座位時の介助時は自分はどこに座るのか、スペースを確保する


細かい事ですが外部環境を整えた上で
患者さんが能力を一番発揮しやすい運動方向を誘発していく。

その際、自分の介助する姿勢が楽である事も重要。
自分が楽だなとおもってやれれば患者さんも楽になります。

それはこちらが力まないから相手も必要以上に力まなくていいからです。

少しでもやりにくいなと感じたら、どうしたら楽になるのかを見つけてみてください。
自分のきついは相手のもっときついだと思います。


介助するという事は
患者さんの身体重心をこちらで誘導させる事なので、
力任せに腕だけで介助を行っているうちはうまく介助できないと
自分で行ってみて、いつも思うことです。


腕を使うは×、体を使って、手はあくまでも固定というイメージ。
この状況で動いてほしい動きにお互いに集中する事、
後は回数をこなしてもらう事だと思います。



ぼくははじめ、トランスファのやり方がかなり下手だったので
先輩からは「1000本トランスファーだ!」って
いわれていました笑


理論を知り、相手を知り、あとは数をこなす。


結局やらないとうまくなりませんよね。

ただ、実施する時に意識をもって取り組む事が重要です。




2013年5月7日火曜日

ベッドサイドの脳血管疾患の患者さんを離床する際にチェックする事は。。。

ひさしぶりの投稿です。
現状ストックしてあるデータをすべて書きあげていきます。

安静度が車椅子まで可(主治医に確認)である時。

まずは看護師さんに

「今日すでに車いすに乗ってますか?」

と確認します。

先に車いすに乗ってる場合があります。

その際に「どれくらい乗れましたか?」と時間を確認します。

30分車いすに乗れる事がベッドサイドリハ→訓練室でのリハへ移行する目安になるからです。

その後、

本人の。。。。。

・意識状態 JCS、GCS (両方で確認)。またミトンや体幹抑制の有無です(危険行動の目安)
・バイタル(血圧、酸素、体温のチェック)
・薬剤やベッド回りの環境を確認します。酸素量、CV、バルーンの有無等です。

チェックする順番は別にありますが、チェックする項目として

・血圧 安静時、端座位時、車いす時、5分後、10分後、15分後、20分後
・呼吸 安静時、運動時との違い
・運動機能
 麻痺。Br.stage (重度であれば肩の亜脱臼を~横指で表記。離床時は三角筋を装着)
 反射:クローヌスあるいは被動性での筋緊張の亢進の有無
 ROM:筋緊張によって制限がでていないかどうか(臥位でチェック)
 筋力:ブリッジの不可、座位での膝伸展の不可
 端座位バランス:静的保持不可。姿勢のチェック(ex:やや麻痺側前方シフトや
            セッティングすれば正中位保持可etc)

だいたいこれを30-40分でチェックします。

これをテンポよく、そして患者さんの状態をチェックしながらやるのが、最初はかなり大変でした。

僕もできているとは思わないですが、こういう不安定時の患者さんをみる際は、


「せめて自分の手際くらいはきっちり決めておけば、余裕を持って対応できる。」


と思っています。何よりお互いに安全だと思います。


この辺りを実技を交えて、お話できるのが一番いいんですけどね。。。。。。。





2013年2月3日日曜日

ナースフルとか看護師さんって優遇されてるなー。

http://youtu.be/QRoLJjvE_OE


CMで噂のナースフルをみるたびに思う事。

看護師さんって守られてるなーって。

そしてついに学生に向けても国家試験対策までサポート。

まじでうらやましすぎる。。。。


ぼくも看護師さんにむけてサポートできるツールを提供していきたいと思う今日この頃。

2013年2月2日土曜日

日本離床研究会は丁寧な質問をかえしてくれる。

まったく更新できていませんが現在Hpを作成中です。
リニューアルしたらどしどし行きたい所です。
そして10000カウントこえてました。ありがとうございます。
使える内容にしていきます。
今日は研究会のQ&Aを更新します。
Q.
胸郭を触診した時に、ラトリングを触知された場合は、
痰はどのあたりまで上がってきていると判断できるのでしょうか?

A.
非常に臨床的な質問ですね。

ラトリングとは、胸郭の触診で、
痰などの分泌物が呼吸により振動として触知できるものです。

比較的中枢気道に喀痰が貯留している場合に触れるとされていますが、
実際に気管の何分岐以上で触知されるという明確なエビデンスはありません。

臨床的な目安として、
中枢部(前胸部)あたりに強い振動を感じる場合には、
自力での咳嗽や、徒手的呼吸介助手技を併用した咳嗽、
気管内吸引などを実施することで、
痰を喀出できる可能性があるものと考えます。

左右どちらかに限局して振動を強く感じる場合には、
十分に痰が中枢気道に上がっていない可能性がありますので、
咳嗽や気管内吸引の前に、
体位変換(体位排痰法)や徒手的呼吸介助手技を行い、
喀痰を中枢側へ移動することを考慮します。

また、筆者などは風邪をひいて喀痰が多いときは、
勉強のチャンスと考えます。

自分でラトリングを確認し、
すぐに排痰が可能か?
数回の深呼吸や体位変換後でないと排出できなそうか?
などの勘を身につけると、
臨床でも役立つかもしれません。

ただ、介入目的が排痰のみというアプローチは、
極力避けるべきであると考えます。

大きな目標はあくまで呼吸器合併症の予防やADLの改善です。
その目標を忘れず、体位変換・立位・歩行などを行っていってくださいね。


だそうです。
なかなか臨床にでないとこの感覚はわからないですが
いつも思う事はしっかりイメージをしておく事で
実際の場面で生きてきます。
いい研究会なので学びに行く事をすすめます。