2012年7月24日火曜日

入門編?仕事での経験を積んだ事はちゃんと積み上げていけば、本当の財産になる

あるサイトで理学療法士なのか、
ネットショッピングサイトを開設している人がいました。
とても興味深いです。

自分の臨床の経験や獲得した技術、作り上げた研究は
「形」にデザインする事で結果がでます。

だから働いている内に自分一人の力で稼がなきゃいけない時代に
直面する前に、今!自分がやってる事を真剣に取り組み、
文字に残す、疑問に思った事を研究発表する事は自分の将来につながります。

相手がどうしたら満足するのか、それだけを考えて働こう。
親身に相談に乗ってくれる先輩からしっかり学ぼう。

その喜んでくれた事を「形」にしていきたいですね!

スポーツリハビリテーションシステム(SRS)の紹介
http://srsc.jp/

「高齢者の健康増進・介護予防のための運動療法を分かりやすく解説したDVDです。52分」
  • イントロダクション
    *健康寿命の考え方/高齢者が抱える身体面の問題/年齢による10m歩行時間の変化/体力の要素/DVDを見て頂きたい方/DVDのながれ
  • 健康度の評価と運動のポイント
    *体力の要素/10m歩行/タイムドアップ&ゴーテスト/6分間歩行/椅子からの立ち上がり/背臥位からの起き上がり/腹臥位からの上体そらし/腹筋の筋力が低下している場合/片脚立位バランス/継ぎ足歩行/後ろ向きで継ぎ足歩行/ファンクショナルリーチ
  • セラピス卜が行う筋力増強運動
    *足首をそらせる運動/膝を伸ばしたまま下肢を挙上/股関節の内転・外転/膝関節の伸展/股関節の伸展(ブリッジ動作)/両脚を支えてお尻を浮かせる方法/腹筋運動/腹臥位で膝関節の屈曲(ハムストリング、大殿筋)/背筋運動(腕立て、両肩の補助、独力で伏臥上体そらし)/座位で股関節の屈曲/座位で膝関節の伸展
  • 高齢者が自分で行えるエクササイズ
    *足首を上下にゆっくり動かす(足関節の背屈・底屈)/下肢後面の筋をストレッチ/ブリッジ動作/腹筋運動(頭と上半身の一部を持ち上げる、膝を曲げて上半身を後ろに倒す)/膝を立てて身体を捻る運動/腹臥位で背中をそらす/アキレス鍵のストレッチ/足趾のエクササイズ(タオルギャザー、ジャンケン)/カーフレイズ(踵上げ運動)/立位バランス/ゴムチューブ、を使って膝を伸ばす/ゴムチューブを使って股関節の外転筋を鍛える/ポールをつぶして股関節の内転筋を鍛える
  • 虚弱な高鈴者の運動療法(機器を用いて行う運動)
    *レッグエクステンション/レッグカール/レッグプレス/股関節の内転・外転/固定自転車によるペダル駆動エクササイズ/ス卜レングスエルゴ/ステップマシン/卜レッドミルでの免荷装置
  • 新しい運動療法装置の開発
    *らっくんウォークR・5/転倒予防靴下/外反母趾対策靴下/足関節背屈補助靴下/高齢者の運動指導での注意点

評価と治療の着眼点とは~実習生に伝えている事part4

実習生は、機能評価をしていると悪いところがあると全部治したいという気持ちが強くなってしまい、治療の優先順位がわからなくなる時があるようです。
ぼくも新人の時、同じように思ったのですごく共感できました。
ではその感覚を持っていたぼくが今はどのように考えているのか?

ポイントは3つ。
1今回の入院で悪くなった所を重点に評価し、訓練プログラムを組む事、
2今までの既往歴はリスク管理としてとらえる事。
3できない事よりもできる能力upと動作獲得に目を向ける事

です。
1今回の症状で悪くなってます。必ずリハビリで改善します。
 100%改善するのは困難ですが、99.9/%に向けて実施します。
2これは基本的にはよくなりません。
 しかしチェックする必要あります。
 CVAあれば、運動機能、バイタルのチェック、危険行動の有無
 PDであれば訓練時間の考慮
 ガンopeなら低体力になっている事、
 骨折歴多ければ、転倒に注意
などなど、その疾患は訓練中に考慮します。
3うまく言えませんが、急性増悪の時など
 ネガティブにとらえる人もいます。これができるよ。よくなっているね。
 必ずほめます。すぐほめます。具体的にほめます。そのあと、もう少しこうできたらさらにいいねと
 修正します。

 
 
すごく当たり前の事かもしれませんが、重要な視点だと思います。
そしてその人にとって今何が一番必要なのかを考えて、
その問題点に対して優先付けをして、限られた訓練時間の中で治療する事。

能力評価、その予後、ゴール設定を考慮して治療のプログラムを考えてほしい。

能力評価は初回で判断。
予後の評価は訓練1日目、3日目、7日目の伸びしろで判断。
ゴール設定には能力に到達するまでにどれくらいの日数がかかるのかを判断します。

具体的にいえば、
自宅退院であれば、自宅の環境を聞きこんで、なんとかできる移動能力にこぎつける事
回復期転院であれば、機能up訓練を重点的に訓練し、基本動作の習熟に努める事です。

内容がややあいまいですが、
言いたい事は着眼点を持って、相手のゴールに向かって、
社会適応に向かって、長期的な視点を持って、
そのためにリハビリでアプローチをする手順はどうしていくのが適切なのかを
常に検討していく事が重要だと思います。

2012年7月21日土曜日

立ち上がりと歩行の介助量の決め方~実習生に伝えている事シリーズpart3?

Q:患者さんがどのくらいの下肢の支持性がよくわからないため、どのくらい介助すればいいのか、
判断できないと言われます。

A:これはあくまでも評価して決めてください。

ぼくの場合は、ip/quad/TAのMMTを車いす座位ではかり、
おおまかな予想をたてて、トランスファー中の介助量と動きの質で判断します。
立位をとれる余裕があるなら立ってもらって、そのまま立位バランスをみる事もします。

たとえば、全介助であった場合。この場合は僕自身の間合いでやりやすいように行います。
ただ理解がはっきりしていて、協力動作が得られるときは、「せーの!」と必ず声かけはします。

軽介助~中介助であった場合は、端座位にて真横に座り、
座面を高くする+手すり把持してもらうまわりの環境セッティングを整えて
声かけ+動き方のアシストをしていきます。

Q:そのアシストするタイミングをあわせるのが難しい。

A:あくまでも自分自身が患者さんの動きをアシストする気持ちで立ち上がりの一連の動作に
スムーズさをださせるように行います。同じようにタイミングよく「声かけ」する事が重要です。
現状の持っている機能で回数をこなして、能力として適切に発揮できるようにしたいからです。

この方法をうまくやれるかどうかは、やっぱりここは「経験した人数」だと思います。
ただ、このイメージを意識して一緒に訓練する事と何となくやるのでは大きく差がでると思います。

Q:全介助で歩行する場面で自分が思ってるより介助量が多く、
やめた方がいいのか、続けるべきなのか判断できない?

A:必ず立位時に判断してください。
 歩行するかどうかは立位時の介助量+足踏みさせて、
 無理だと判断したら一人で行うのはやめてください。
 自分が余裕なく訓練する事は転倒の危険性がありますし、
 何より自分が余裕がない条件での歩行は、患者さんにとっても余裕がないですし、
 とても実用的な動きにはつながらない。
 何より「ただ歩かせる」のはPTとして評価しきれていない証拠になってしまいます。
 さらに言えば、職場の同僚たちがものすごく心配します。

患者さんと自分が一緒にやってて、訓練しやすい環境を整える事。
これもPT技術の大切な条件だと思います。