2012年10月29日月曜日

認知症×介助の仕方×訓練目標の立て方~ICFの見方を意識して~


ひさしぶりの投稿です。
今回は学生に対してアドバイスしていた、かきためた内容から随時upしていきます。
 
少し内容を発信用に変えたのでわかりにくかったらすいません。
 
認知症を合併症に持つ患者さんいついては
運動機能として「どれくらい動けるのか?」を考えるだけでは足りない。
家族の受け入れも含めて転帰先の環境に本人が適応できるのか?
もちろん家族も患者さんを受け入れているのかがとても重要です。
自宅に退院する際は必ず家族に現状をみにきてもらいましょう。
家族も「百聞は一見にしかず」だと思います。
 
実際の家族のニーズとどれくらいズレがあるのか、MSWと在宅調整Nsを巻き込んで確認してもらいましょう。そして家族のニーズに対して、どれくらいの運動機能や高次脳が要求されるのかを聞きながら必ずICFを意識してとらえてください。
 
発想の着眼点としては
求められている「活動」を達成するための阻害要因は
「心身機能・身体構造」のどこにあるのか、そして「活動」を達成した先に
どんな「参加」が期待できるのか
 
という見方をしています。
 
「活動」の達成したい目標が決めたら
患者さんの痛みやBorg scaleでややきつい(12-13レベル)で訓練を提供します。
認知症を伴う場合は顔色と血圧などのバイタルをチェックしていき、
どれくらい休憩すれば回復するのかを休憩時間も含め、配分を意識しながら実施します。
 
介助の仕方については
セッティング+声かけ+徒手assistを組み合わせて
患者さん自身で「やれる」状況、「やりやすい」状況をつくります。
どうやったらできるようになるのかに焦点をあてて考えます。
 
なのでブリッジ1つとっても下肢の位置は適切か、
立ち上がり1つでももう少し体幹を前傾させたほうが
臀部を持ち上げやすかったのではないかと
自分自身で毎回意識して介助してほしいと伝えています。