2015年5月17日日曜日

嬉しい事23:自分はまだまだ成長できるんだと気づける事

㈱リカバリータイムズで代表をしています石田輝樹です。

横浜市鶴見区でリハビリ特化型デイサービスを2店舗運営しております。



先日はライフネット生命の出口会長の講演会でした。



実は講演会に臨む前に、4冊の本を読んでいました。



『「任せ方」の教科書』『「働き方の教科書』『「思考軸」をつくれ』『本の「使い方」』です。



この本たちに出会う前、かなり悩んでました。自分の中で考えていた判断基準がわからなくなっていたからです。今回の書籍を読んで、すーっと腹に落ちた話を話したい順番に話します(笑)



1.基準となる数字を覚えて、それと比較していく。



これは会社の推移表を見る時に、収入と支出をみた時、自分の会社の利益率がこれでいいのか?と疑問に思った時に、他の業界はどうなんだろう?と比べて、他業種は利益率の平均が10%程度である事を知る機会になりました。



2.仕事の権限を委譲する



これはすごくありがたかった。ぼくはずっと管理者にどこまでの仕事を任せるかを悩んでいました。「石田さん、枕カバーがありません。おやつがありません。」果たして、これが自分でなければ、できない仕事なのか。ずっと疑問でした。現在は、まず10万円の範囲では好きなように使っていい。このお金で1カ月の必要な消耗品は揃えてもらうようにお願いして、自分が少し楽になりました。ただただ、自分が任せていなかった事に反省です。また、人事面接も管理者に入ってもらい、相談して決めるようにしました。今までは仕事大変だろうから、僕だけで面接するスタイルでした。一人よがりにならずに済んでいます。



3.部下の仕事は60点で納得する

そうだな。僕がまだまだ若いんだなと感じた瞬間でした。自分が120%で頑張っているから、スタッフにも90~100%で働いてほしいと無意識に感じていました。でもそれは、「継続して働く」事を想定した場合には、適切ではありませんでした。もう3年目。自分自身は3年間は仕事の渦が巻くように、全力で働きますが、スタッフには6割の力の入れ具合で働いてもらえるようにしたいです。

(注:手を抜こうという意味ではありません。余裕がある働き方の方が、実際のパフォーマンスが上がる事、よりよい状態を創造する遊びができ、仕事がよりクリエイティブになると考え直せたからです。)



4.適切な人事配置をしていく

最近、会社内で人事がありました。自分の中では初期メンバーの女性スタッフに管理者をやってほしかったのですが、本人が希望しなかったため、結果的には中途採用したスタッフに管理者をやってもらいました。適切な人に適切な仕事をしてもらうをそのタイミングで改めて理解したので、結果的には無理やり昇格させず、適切な配置ができ、チームとして機能しているなと感じています。



紹介したのは、ごく一部で、どれも当たり前の事なのかもしれませんが、この当たり前を実践で考える時、人は判断を間違えるものです。



出口会長は、この基本原則を突き付けるプロフェッショナルであり、自分が目指す捉え方に近い感覚でした。基本もつきつめれば、ここまで深みのある感覚が持てるのかと改めて嬉しかった一日でした。





追伸

最近はfbにて友達申請をよくいただきます。

ありがたい事です。ただ申請だけだと誰だかがわからないので、

メッセージいただけると幸いです。ぜひ友達になりましょう。
 
アメブロ



弊社では、まだもう一人、常勤にて生活相談員を募集しております。

045-642-4820までお電話ください。募集要項は以下の通りです。





2014年3月9日日曜日

理学療法士が起業!専門家が開設するリハビリ特化型デイサービスの軌跡

「理学療法士が起業!専門家が開設するリハビリ特化型デイサービスの軌跡」

新しくブログをつくりました。

何も知らなかった理学療法士が起業するにはどうしたらいいのか?

今後、起業する人が増えてくるであろう中で、

少しでも役にたてればと思います。

リンクはこちらです。今後ともよろしくお願いします。
http://recoverytimez.blogspot.jp/

2014年2月4日火曜日

TKAをいかにプロトコール通りにすすめていけるか?

TKAは

術創部の熱感、腫脹の有無、動作時と過重時の痛みにあわせて訓練すすめていきます。

術後1週間は投薬コントロールとIcingを病棟にて徹底してもらいながら、
痛みにあわせて訓練内容を適宜変えていきます。
 
 

どんどん膝の状態が変化するので、痛みなく、いい反応のリハは
 
 
「いいですね。」
 
 

とほめてそのまま訓練。

痛みがでる場合は、「どこが気になりますか?」

と聞きながら、その場所や度合いを確認。
 
 
それにあわせて、
 
 

提案「じゃあこの練習は?」

 
 
反応のいい方法を伝えていきます。
 
 
例えば、運動時が強ければ、荷重トレーニングを優先。
 
OKCが痛ければ、CKC.その逆もしかりといった感じです。
 
 
 

毎日のリハビリの中で状態のどの部分がかわってきたか?

ROM? lag? 歩行量? 動きの質?
 

今後は順調かどうか?をチェックしながら、的確に伝えていくこと。

 

同じTKAであっても、人によって反応がまちまちなので、
 
 
3週間という期間を使ってROM120°杖歩行自立にもっていけばいいと考え、
 
無理なくすすめていっていました。
 
 
その際に手術中の角度は何度曲がっているのか、
 
曲げるために必要な制限因子は何なのか?、
 
本人の訴えは何か?を丁寧に確認すれば、ほとんどがよくなります。
 
 
ただ、その確認をきっちりと最初の1週間で確立できるかが勝負だと思います。
 
 
 
ただただ良くなっていってしまう場合もありますが、
 
 
セラピストとして、どこがよくなったのかの声かけフィードバックは忘れずに。
 
 
 
どこが良くなっているのか、意外と本人達は自覚していないので伝えてください。

2014年1月5日日曜日

安心と信頼が生まれるポイントは意外な所にあった。

自分の仕事の仕方において、

1安心 「こいつは大丈夫。」と任せてもらえる事
2礼儀ただしさ 目上の先輩への敬意
3パフォーマンス 理学療法士としてのスキルを提供
4効率 待たせない、タイミングよく次のメニューへ



この順番で行動していることが重要だな。

と日々感じているのですが、



じゃあ安心安全だな

ってどこで感じるものなのか、ずっと疑問だったんです。

こないだ食事に行ったときに、はっと気づいたんです。

比較的お気に入りのハンバーガーレストランに行ったときの事です。

出てきたご飯はいつも通り、おいしかったんです。
好きなオニオンリングとトロピカルマンゴージュースがなくなっていたのが、少し残念だなと思いながら、会計したんです。

その時なんです。
閉店時間なのもあって、レジのお兄さんはレシートまとめをしていました。

僕らが伝票を渡したとき、無言でレジをうちはじめ、何もしゃべらないんです。

ありがとうございました。
2420円になります。

そんな一言の声かけがなかったんです。

面倒くさそうな、その対応に僕は一気に不信になりました。

ご飯はおいしかったです。

でもだんだん小汚なくなるお店に、店員の対応の悪さに、僕は不安を覚えてしまいました。

その時にはっ!と気づいたんです。

そうだ。
この声かけだ!!

ありがとうございました。

この一言があれば、
僕は気持ちよく帰れただろう。

今日の食事はいかがでしたか?

その声かけがあれば、
もっと安心できただろう。

サービスを提供するとは、この声かけなんだな。

どれくらい相手の気分に気を配ったのか?

そこに尽きると思った。


新人の時は、


スキルがあって、いいリハビリをしていく事が第一で、
礼儀正しくいけば、信頼してもらえると思っていて、


とにかくスキルアップ、スキルアップ!!

そればっかり考えて、研修に行ったり、毎日9時まで勉強。
 

納得できない時は24時すぎまで勉強することだけ!に明け暮れていました。



でも一番大事な事。それは安心してもらう事、信頼してもらえる事からであり、



 その安心とは声かけ。
礼儀ただしさとは挨拶。
パフォーマンスははリハビリ。
効率はマニュアル

だと感じています。


「こいつは信用できない。」


そう思う人から教わるリハビリの提供は、どんなに優れていようとも、


その患者さんには届かないからです。



一つの疑問を気にかけて、意識していると、
答えは自分が関わる相手が、患者さんが教えてくれます。

2013年12月18日水曜日

成功体験を積み上げていく事

ベッドサイドリハで行うリハビリでも

リハ室で行うリハビリでも大事なポイントは、




「今日もしっかりやれたね」


達成感を持ってもらう事です。


ベッドサイドリハでは、体動変化によるバイタルをチェックする事が優先です。
 
 
運動機能upはあまり意識しません。ただ、端座位になった時には、
 
その時の座位バランス(静的・外乱・動的)を表情をみながらチェックし、
 
足踏み・膝のばし・足首の動きができるのかをチェックして、
 
 
 
とにかく安静度が車いす乗車可能になっていれば、離床を先にすすめていきました。
 
 
ただ、ポジション変化や筋力チェック程度の足の動きでのバイタル変化は
 
 
動作ごとにチェックしていきます。
 
 
その時に、必ず血圧を知らせていく。
 
「今日もよくできていたね。明日はもう少しすすんでいけるね。」
 
 
確実にすすんでいるよと、伝えていく事で患者さんは自分の状態を意識する事ができます。
 
リハ室において、

例えば、階段昇降時であれば、
 

どんなに動きのいい方でも2足1段からのぼる方法は伝えています。
 
 
訓練室の階段は歩きやすく設定されており、
 
 
訓練室以上の環境が屋外ではある(段差がかなり高い等)ためです。
 
 
これも確実にできる方法をしっかりと伝えておく事で、
 
 
基本の動きを覚えておいて、損はないからです。
 
 

退院してから困らないように、できるとわかっていても、
 
 
 
丁寧に積み上げて訓練した方が安全かつ達成感をもちながらできるので、
 
 
 
 
自信をつくってあげられるのではないかと考えています。


2013年12月16日月曜日

触診するということ~学校では絶対経験できない事~

 学校では最近バイコンとか歩行観察がメインで指導されるので

実習にくると学生はどうしても頭だけで考えてしまう癖があって、

自分で勝手に結論づけてしまいます。





その典型が実習時代のぼくでした(笑)

自分自身がそうでした。

だからよく怒られました。

だからこそ、伝えたい事があります。

 

もっと患者さんから聞いてほしい。

もっと患者さんに触ってほしい。

 

という事です。

ぼくもまだまだできていないですが

切に思います。

 

聞いてくれたら、触ってくれたらそれだけでも

喜んでくれますよ。ああ。わたしをちゃんとみてくれてると安心感があります。

 

なにもなく、こちらの頭で考えた結論だけ言うと、
 
患者さんは「わかってくれてるのかしら?」と不安になります。
 
だから触診する、そりゃあ触り方が卓越していた方がいい。
 
でも、少なくとも触る事で安心と信頼でつながる仕事になる。
 
 
 
そういう仕事がいいなーって思ったら自然とそうなるんだとおもいます。
 
 
 
「触ればいいってもんじゃない。」
 
 
そんな意見もあります。

 

そこで、もう一つの考え方があります。

自分の視覚の結論を、触覚、手で触って確認、
 
そして相手から聞いて確信して治療できたらとても楽です。

お互いに迷いなく訓練できるとおもうんです。

 

自分の視診があってるのか、間違っているのか、

それは患者さんの体の反応が、表情と発言が

教えてくれると思ってます。

 
 

学生さんは僕たち臨床家よりもいっぱい勉強しているから

教える僕たちよりも賢いんです。

でもそれは机上場面というか、知識レベルなんです。

 

実践をしている僕らは最近の知識は少ないかも

しれない。だけど患者さんをよくする知恵を

構築しています。これは経験・体験した数が

圧倒的に違うからです。

だから疑問はぶつけてほしい。
 
なにがなっとくできないのか。
 
これはコミュニケーションをとらなければわからない。
 
 
決して教科書に依存せず、連携していく中で
 
たくさんの納得の中で気づいてほしい。
 
 
 
ぼくらは学生が成長するために実習指導しているんだから、
 
自分の考えだけに固執しないでほしいなと。
 
 
話し合ってお互いに知識と経験をぶつけあって、
 
いい知恵を生み出せたらぼくは嬉しいって思います。



http://www.hokouraku.com/onsenhizasupporter/

介助する側がつらいと介助される側はもっと辛い

 
 起き上がり動作一つとっても、学校の勉強で習っていますが、
臨床場面ではバルーンがあったり、点滴がついていたり、
さまざまなやりにくい状況があります。


 介助する際には必ず座った状況を想定して準備をする事。
例えば・・・・・
・端座位では要介助だから背臥位にて靴をはく事、
・右測へトランスするからルートは左側にまとめておく、
・車いすは右側に準備する、
・端座位時の介助時は自分はどこに座るのか、スペースを確保する


細かい事ですが外部環境を整えた上で
患者さんが能力を一番発揮しやすい運動方向を誘発していく。

その際、自分の介助する姿勢が楽である事も重要。
自分が楽だなとおもってやれれば患者さんも楽になります。

それはこちらが力まないから相手も必要以上に力まなくていいからです。

少しでもやりにくいなと感じたら、どうしたら楽になるのかを見つけてみてください。
自分のきついは相手のもっときついだと思います。


介助するという事は
患者さんの身体重心をこちらで誘導させる事なので、
力任せに腕だけで介助を行っているうちはうまく介助できないと
自分で行ってみて、いつも思うことです。


腕を使うは×、体を使って、手はあくまでも固定というイメージ。
この状況で動いてほしい動きにお互いに集中する事、
後は回数をこなしてもらう事だと思います。



ぼくははじめ、トランスファのやり方がかなり下手だったので
先輩からは「1000本トランスファーだ!」って
いわれていました笑


理論を知り、相手を知り、あとは数をこなす。


結局やらないとうまくなりませんよね。

ただ、実施する時に意識をもって取り組む事が重要です。