2012年5月27日日曜日

LADでAMI.PCI施行。~もうすでに日本語じゃない。。。~

ごぶさたしてます。最近は外出する機会が多く、なかなかPC前に向かえていません。

  最近ノマドワーカーって言葉を覚えました。面白い仕事のスタイルだな、その人の実力次第だな。 きっとこれからは会社に所属せず、個人がリーダーシップを発揮して、それについてくる仲間と一緒に 仕事をするって時代に移り変わっていくんだろうなと思う事があります。

今回はタイトルの通り?心リハについてです。
循環器あるいは心臓外科の患者さんを担当すると、 先生の記録に「LADでAMI.PCI施行。」と書いてた事がありました。


?????。。。え?え?



これがはじめた担当をもった時の感想でした。
そうなんです。略語がかなり多いんです。 いまだにわからない時があり、ちょくちょく調べています。

まずはLADについて。これは心臓の解剖的名称の事です。 虚血性心疾患は、心臓に栄養を送る冠状動脈が 何らかの原因で狭窄、閉塞をきたし、心筋に障害が生じます。
LADとはその4つある冠状動脈の1つで左前下行枝の事です。

整理すると
①RCA(右冠動脈)→不整脈の可能性
②LMT(左主幹部)→死亡の可能性
③LAD(左前下行枝)→LOS 症候群
④LC(左回旋枝)→痛みの可能性 の事です。

次にAMIについて。これは病気の名称の事です。
AMIとは急性心筋梗塞(acute Myocardial Infarction)の事。
OMIは慢性心筋梗塞(old Myocardial Infarction)の事です。

時折、MIとかいてる記録もありますが、AMIと同じ意味です。
ちなみに狭心症をAPと略する事もあるようです。(Angina Pectoris)
(ぼくはあまりみないですが。。。)
さらに脱線するならば、
狭心症は心筋は生きている状態で血行再建による治療効果大。
心筋梗塞は心筋がまだら状に生存、まだら状に壊死している状態で、治療効果は残存viability次第のようです。 (心臓外科の先生から確認済)

次にPCIについて。
これは血行再建の治療方法の内容の事です。 CABGと並んで選択される治療法で、
PCIの長所は迅速で低侵襲である事、短所は再発が多い。
少し脱線すると、PTCAやPOBAと書くDrもいますが、これらの治療方法を総称してPCIといいます。

CABGの長所は長期予後良好だが、短所は侵襲大で術後管理が慎重です。
少し脱線すると、おもな適応はLMTあるいは3枝病変の場合のようです。

治療方法が動画であるのでチェックしてみてください。

PCI治療:http://www.nagasaki-hc.com/heart/pci.html

他にもよく見る略語があります。
「これだけ抑えておくと記録がよみやすい!」的な略語と内容を随時upしていきます。


2012年5月15日火曜日

理学療法士とは~あなたの生活のこんな場面で登場します~

少しばかり長いGW期間を越えてまた始めたいと思います。

ぼくらの職業はよく仕事は何してるんですか?と聞かれて、

「理学療法士です!」と答えると、 ????? が
相手の頭のまわりにいっぱい浮かぶ事が多いです。
「リハビリの仕事です!」と答えると、「ああ!わかった!」と言われる程度で、
最近はあまりないですが、「マッサージとかするんでしょ?」とか「介護は大変だよねー」とか
時折言われます。 なので、専門用語抜きでできる限り、まったく知らない人視点で
表現したいと思います。

理学療法士は

みなさんが万が一、けがや病気になってしまい、動けない、意識がなくなった時があったとします。 それが小さな町のお医者さんでは治せない、大きな病院に行きましょうと言われて、
救急車で大きな病院にいきます。
そこで検査を受けて、身体をみてもらい、病気や怪我がわかったとします。
その際に、お医者さんから治療しましょうと言われ入院する事があります。
薬で治療したり手術したり、あなたにとって必要でかついい治療が行われます。
その治療が終了しました。

さて、あなたの身体は治療によって怪我した所、病気をした部分は治りましたが、
怪我した身体でいきなり一人で動く事がすごく難しい状態です。


そこではじまるのが「リハビリ」です。


怪我・病気をした状態でもあなたが自力で動けるようになるために助けてくれる人がいます。
そこで登場するのが。。。。。

「理学療法士」という国家資格を持った専門のスタッフです。


お医者さんからの指示のもとで、あなたのその時の身体の状態をチェックして、
その結果に基づいて、 自分で起きられるように、座れるように、安全に歩けるようにと
身体の動きがよくなってもらえるように一緒になって
筋力をつけたり身体をほぐしたりしていきます。

怪我や病気によってリハビリをする期間はさまざまですが、
怪我・病気になってしまったあなたの身体を最大限に発揮できるまでサポートしてくれる人です。


どうですか?とってもいい人だと思いませんか?(笑)


ほかにもリハビリには服を着替えたり、靴下をはいたりする生活動作ができるように、
さらには脳の動きを元気にする「作業療法士」という国家資格を持った専門のスタッフや

うまく話せるように、食事が食べられるようにする「言語聴覚士」というこれまた国家資格を持った専門のスタッフがいます。


最近では、病院以外でも老人保健施設や自宅に訪問したり、
住宅改修に携わったりする事もあれば、
生活習慣病の予防やフィットネスの障害予防の分野などさまざまな場所で
理学療法士は活躍しています。


全てはあなたの身体が健康であり、あなたの生活がなんとか自立できるように
、あなたの「生活の健康寿命」が長くある事を心から願ってます。

どうでしょうか?伝わりましたか?


専門職になるとどうしても専門用語を使いたくなりますよね。
これでも使っているかもしれません。

ただ「できる限り相手と同じ視点で、かつ相手の立場に立って表現していく事は、
理学療法士という仕事を一般の人に理解してもらうためには大切な事ではないでしょうか?