2012年1月22日日曜日

糖尿病の運動療法前編~糖尿病療法指導士としての活動~

もともと内部疾患に興味を持っていた所で職場での人との良いめぐり会わせがあり、
病院の糖尿病のチームに参加させてもらってます。
これから書いていく内容は僕が2年間かかって勉強した成果です。
だから少し長いです。少しややこしいかもしれません。その時はすいません笑
ただ少しでも伝わって、考え方の参考になれば本当に嬉しいです。

結論として、大事なポイントは2つ。
1.きついのはダメ!
2.量をこなす事が重要

という事です。
<3つのテーマ>
A.運動の効果は?
B.どんな運動がいいの?
C.運動を「続ける」には?
にしぼって話していきます。


A.運動の効果は?

運動の効果は、
「動いて血糖を消費する」
「血糖をとりこみやすい筋肉づくりをする」
の両方があります。、
直後の効果(急性効果)と 継続の効果(慢性効果)です。

運動の直後効果は直後に血糖を下げます。
食後の高血糖を指摘されていて改善をはかりたいのであれば、
食後(食べ始め)から1時間後に運動すると効果的です。

大事なのは2番目。
継続的に筋肉に糖が取り込まれる筋肉(体質)にする事です。
ある一定の方法で行うと運動していない時でも、勝手に血糖が筋肉に入っていきます。
そしてその運動による効果は48時間続きます。

B:どんな運動がいいのか?

a.運動の強さ
年齢によってやや異なりますが、
脈拍数が1分間に 100~110拍程度 (目安)の運動が適切と言われています。

しかしここで重要なのは自覚症状(Borg Scale)です。
目安は11: 楽である~14:ややきつい~きついの間です。

運動しはじめの方、低体力な人は11をすすめています。
理由はややきついでは長続きしないからです。
その日の量もこなせないですし、次の日、次の週に向けても
運動を続けられない、続けようという気が起こらないからです。
大事なのはいかにやってもらえるか、いかに続けてもらえるかが大事で、
ポイントにもあげた通り、量をこなしてほしいからです。
運動慣れしてきた人は14まではOKです。

b.運動の種類
何でもいいんです。
筋力トレーニング・腕を振って歩く・体操(ラジオ体操、太極拳etc)
プールで泳ぐ/歩く・自転車こぎ・自宅の掃除すべてOKです。

歩行を良くすすめられると思います。
それは歩行が一番簡単に全身の筋肉を動かす事ができる運動だからです。
ポイントはやり方が大切だという事。
よりたくさんの全身の筋肉を動かしたいので、
いつもより大きく、ダイナミックに動いてください。
その方法の一つが「手を大きく振る」という動きです。

またいろんな種類の運動を組み合わせると効果的です。
いろんな動きをする事でいろんな箇所の筋肉を動員できるからです。

ただ大切なのは相手にとって「これなら続けられる」「これは好きだからやる」と
思ってもらえるかどうかです。
なので、できる運動で習慣してもらうが大事だと思ってます。

例えば・・・
変形性関節症などの影響による痛みがあれば水中歩行やハーフスクワット。
雨の日で外にでれない時でも室内でラジオ体操。
歩くのが辛ければ自転車こぎ。
運動がちょっと気がすすまない、忙しい主婦(夫)であれば掃除などの生活動作を
大きく動いてやってもらうのも運動になります。
(ただし生活習慣病の高血圧症や高脂血症の場合は、
 掃除などの生活動作は除外されると思います。)

                                  ~後編に続く~

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