2012年4月15日日曜日

訓練中に心がける事~訓練環境を整える。用具や徒手での誘導、声かけで+αのリハビリをデザインしていく~

毎週土曜更新!と宣言したからか、多くの方にまたみていただけているようで嬉しいです。

今日は片麻痺を有する患者さんを想定した訓練場面で考えていますが、
どの患者さんでも必要ならば気にしています。
訓練中に心がける事は、立ち上がり時は3つ、歩行時に1つあります。

1.「そんな事したらできるようになるにきまってるじゃないか!」と思ってもらえる訓練環境をつくる。
代償動作等を行わせない、正常動作に近い動作しかできないポジションをつくる。
具体的にはクッションなどを用いて座面を高くする事。声かけや徒手で誘導をして前傾姿勢を促す事、
上肢でひっぱる動作が強ければ、握れないように板の上に手をおいて床を押す意識を促す。
結果、本人に「これならできるかも」と思ってもらえる所まで難易度を簡単にし、回数をこなせるようにする事

2.訓練前後、訓練中のバイタル管理を行う。
特に立ち上がり訓練をはじめてから3日間は確認。運動量を増やしたり、難易度をあげた場合も適宜確認。
訓練中は本人の疲労感や表情をみて確認。

3.正常動作に近い動きへの誘導、その際の筋収縮を徒手で触って確認を行う。
慣れてきたら軽介助であっても正常動作に近づくように誘導。
特に膝関節を触りながら四頭筋収縮を触知し、促しながらトレーニングするだけでも筋出力は上がります。

4.歩行中では、倒れやすい方向に介助に入る
倒れる方向は患側であっても、患側の前方なのか、後方なのか、反応は様々です。それを見極めて、
倒れやすい方向の場所に自分が支えられるポジションにいる事が重要です。前方に倒れやすい人は、
胸骨を支えて、いつ倒れてもいいように準備します。

訓練の選択、順番、負荷量は本当に難しいと思います。
しかしそこに思いがいっちゃうと患者さんの顔をみる余裕がなくなります。
そうなると、何が適切かがわからなくなると思います。
まず、自分は落ち着く事。そして「これくらいはできる」と評価して見極めた動作訓練を行ってみてください。
それが適切かどうかは患者さんが教えてくれます。

思ってたよりも動けなかった時は自分が過剰評価しているか、見落としている評価があります。
簡単にできた場合は、適切な負荷でなく、その日の訓練効果が薄くなってしまいます。

理想は自分が評価から考えた動きに近い動きをしていて、
訓練後、「ちょっと疲れたね、ただ一日一日変わってるね」という
笑顔と充実感が伴った感想をもらえたら、それは適切なリハビリができた証拠。
「今日もよかったですね。」と患者さんをほめてください。具体的にほめてください。

そして、いい訓練を提供できた自分もほめてください。
自分が患者さんの顔をみる余裕をつくるために、お互いにやりやすい環境をつくる事、
訓練効果を確かめられるように、相手に触って患者さんの状態を「手に残していく」事、

ちょっと抽象的になりましたが、相手の能力を最大限に活かすために、
「見て、聞いて、整えて、触って、ほめる。」
自分自身ができてると思った事は一度もないですが、「少しでもいいものを」提供したいなと思います。

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